皆さんこんにちは。
マツダのSUVと言えばCX-5ですが、CX-5からCX-60へ乗りかえを検討されている方、またはどちらを購入するか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際私も、CX-5からCX-60に乗り換えています。そこで気になるのが、価格やボディサイズ、内外装の違いだと思います。
私の場合、特にボディサイズが気になりました。CX-5に比べ全幅が広がるので、運転が疲れそうだし、駐車時も気を使いそうという思いでした。
今回の記事では、CX-5とCX-60を価格、ボディサイズ、内外装の違いで比較し、さらに実際に乗り換えてみて感じたことをご紹介しようと思います。
CX-5、CX-60それぞれの特徴
現行のCX-5(KF)は2017年に2代目CX-5として発売され、マツダを代表する車種となっています。これまでにマイナーチェンジ等で改良が進み、熟成されたCX-5は現在でも人気を博しています。一方CX-60は2022年に発売された最新モデルであり、初の第7世代Lareg商品群として注目を集めています。
ではCX-5とCX-60で具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
CX-5
現行のCX-5(KF)は初代CX-5(KE)を更に熟成させた車です。エンジンは初代CX-5(KE)に搭載されたSKYACTIV-G・SKYACTIV-Dを受け継ぎ、改良したものを搭載しています。
SKYACTIV-G(ガソリンエンジン)は「気筒休止」システムが採用されています。4気筒エンジンの場合、2気筒が休止し、稼働するのは残りの2気筒です。高速巡行中などの低負荷走行時、4気筒中の2気筒を休ませることで、燃費が向上します。
SKYACTIV-D(ディーゼルエンジン)には可変ジオメトリーターボチャージャーが採用されています。回転数に応じて最適な過給圧に設定することで、出力やトルクなどを力強いものにしています。
またデザインは魂動デザインをさらに極め、無駄を削ぎ落すことで、美しいデザインを実現しています。CX-5(KF)では新しく「匠塗」というマツダ独自の塗装技術を用いて塗装された「ソウルレッドクリスタルメタリック」というエクステリアカラーが導入されています。
また先進安全技術についても更に進化。スマート・シティ・ブレーキ・サポートや、AT誤発進抑制制御、車線逸脱警報システム(LDWS)、「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」、「リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」などの多数の安全装備を全車標準装備となっています。
CX-60
CX-60は新開発FR(後輪駆動)プラットフォームをベースとする第7世代初のLarge商品群です。まず注目すべきはこのFRプラットフォームと新開発の直列6気筒ディーゼルエンジンでしょう。
そもそもSUVは室内空間を確保するためにFFレイアウトが基本ですが、CX-60は走行性能やプロポーションを重視してFR仕様となっています。そのためロングノーズで美しい形状を実現しています。また直列6気筒ディーゼルエンジンは環境にも配慮されており、WLTCモード燃費で19.6km/Lと驚異的な数値を出しています。
また第7世代の美しい内装はタンカラーなどの新色も追加され、ユーザーから高い評価を受けています。
そして特徴的なのがドライバー・パーソナライゼーション・システム。ドライバーの好みを記憶し、顔認識によってオーディオや空調、ドライビングポジションなどの設定を自動的に復元したり、適切なドライビングポジションにクルマが自動で調整したり、乗降時にステアリングとシートを自動でスライドさせ、スムーズな乗り降りをサポートしたり。マツダの「人間中心」という考え方が伝わってきます。
さらにドライバー異常時対応システム(DEA)は運転者が急病などで運転の継続が困難になった場合に、車両を自動で減速・停止させることで、事故の回避や被害の軽減を図ります。また、停車後は緊急通報も行い、早期のドライバー救護・救命に寄与します。
CX-5とCX-60を徹底比較!
CX-5とCX-60を車両本体価格、ボディサイズ、エクステリア、インテリアの各項目に分けて比較していきます。
車両本体価格
まずは車両本体価格から。CX-5は290万円~422万円のグレード構成となっています。一方CX-60は322万円~646万円のグレード構成です。
CX-5 | CX-60 | |
最低価格 | ¥2,909,500 | ¥3,223,000 |
最高価格 | ¥4,225,100 | ¥6,462,500 |
最低価格は約32万円の差なので、CX-5とCX-60は同じ予算内でも十分比較検討できる範囲かと思われます。
一方最高価格はかなり差があり、約224万円です。これはCX-60から追加となったPHEVグレードが関係しています。このグレードはEV走行が可能なためバッテリーやモータ体格が大きく、車両本体価格も上がっています。
CX-5のディーゼル最上位グレードとCX-60最上位グレードを比較すると、価格差は約63万円です。価格差はそれなりに生じますが、ボディサイズや機能、装備を考慮すると、むしろ安く感じるレベルかと思います。
ボディサイズ
次にボディサイズです。CX-60と言えば、迫力のある見た目なのでCX-5より大幅にサイズアップしていると思われる方も多いはず。実際CX-60はCX5に対し、全長は165mm、全幅は45mm、全高は-5mmの差があります。
CX-5 | CX-60 | |
全長 | 4,575 | 4,740 |
全幅 | 1,845 | 1,890 |
全高 | 1,690 | 1,685 |
あれ、全高はCX-60の方が低いのか・・・と思われるかもしれませんが、これはCX-5のシャークフィンアンテナが関係しています。CX-60はシャークフィンアンテナがない為、見た目上はCX-60の方が高さがありますが、CX-5はアンテナの突起があるために数値は高い値を示しています。
高さ(数値)を気にする場合はCX-5より-5mmとなりますが、実際はCX-60の方が全高は高いという認識で問題ないでしょう。
また全長および全幅はCX-5よりCX-60の方が大幅にサイズアップするため、購入前は事前に駐車場や普段運転する道路で問題ないか確認しておく必要があります。特に全幅は45mmと数値上は大したことのないように感じてしまいますが、実際に運転してみるとかなりインパクトは大きいです。道幅が狭い場所は神経を使います。事前に試乗して、購入後に運転できそうか感覚を掴んでおきたいところです。
インテリア
マツダ車は「魂動デザイン」というデザイン思想に基づき設計されています。究極を追い求め、細部をこだわり抜いた内装はCX-5、CX-60ともに高い評価を受けています。
一方でCX-5は2代目KFモデル発売以降、年数が経ったため多少の古臭さは感じるかもしれません。どちらも素晴らしいデザインであることに変わりはありませんが、CX-5とCX-60を比較するとやはりCX-60に軍配が上がりそうです。
しかし人間工学に基づいたシートやドライビングポジションなど、マツダが大切にする機能・装備に大きな違いはありません。フル液晶メータや豪華な内装を手に入れたいなら断然CX-60がおすすめですし、内装の落ち着きやコストパフォーマンスを優先するなら断然CX-5がおすすめです。
エクステリア
インテリア同様、「魂動デザイン」というデザイン思想に基づき設計されたエクステリアはCX-5とCX-60ともに美しいです。「引き算の美学」のもとに、持てる技術と情熱のすべてが注ぎ込まれています。
CX-5はKF初代と比較すると、最新のマツダデザインが取り込まれ、機能性と造形の美しさがさらに深化しています。さらにSUVの力強さ・大人の風格・品格あるフォルムに磨きがかかっています。
一方CX-60は分厚いフロントフェイスとFRならではのロングノーズ/ショートデッキによる、力強く躍動的な骨格が特徴的です。SUVらしい堂々たる存在感の中に織り込まれた、シンプルな美しさとエレガンスを放つ造形は人の目を引くこと間違いなしでしょう。
スタイリッシュで大人の風格を好むならCX-5、力強く躍動的なデザインを好むならCX-60といったところでしょうか。
実際に乗り換えて感じたこと
私は初代CX-5(KE)からCX-60に乗り換え、早くも3,000kmを走行しました。第7世代初のLarge商品群のCX-60ですが、実際に運転して私が感じたことを素直にまとめてみなした。CX-60はこれから様々な改良が加わると思いますが、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
運転のしやすさ
これは道路状況によって変化すると感じています。CX-60は全長と全幅がCX-5と比較すると大きいため、狭い道が続く道路ではやはりCX-5の方が運転しやすいです。シースルービューを使えば死角もカメラで確認できるため、全く運転できないわけではないですが、やはりストレスを感じにくいのはCX-5です。
一方高速道路など、長距離が続く道路ではCX-60に軍配が上がります。大きな骨格のため直進安定性が優れており、疲労を感じにくく長距離ドライブも苦になりません。また燃費も優れているので、お財布にも優しいのが嬉しいポイントです。
またCX-60の方が室内の幅が広い=フロントガラスの幅も広くなっており、運転時の視界もより広範囲を見渡せるようになっています。
比較的道路幅が広く、長距離を運転されるならCX-60がおすすめですし、道幅が狭く、短距離の運転がメインならCX-5がおすすめです。
走行性能
CX-60はCX-5と比較すると、ボディサイズや重量もアップしたため、よりどっしりとしたフィーリングです。どちらも人馬一体の開発コンセプトを感じられる操舵性ですが、特にCX-60はFRプラットフォームなので、アンダーステアが出にくいニュートラルなステアリングで運転していて楽しいです。
また新開発の直列6気筒ディーゼルエンジンは明らかにCX-5のエンジンサウンドと異なり、重厚なサウンドを楽しむことができます。
一方で段差を超えたときにバウンドするような傾向があり、揺れに関してはCX-5の方が落ち着いていたように感じます。
この点に関しては、今後の商品改良で改善されることを期待します。
まとめ
今回の記事では、CX-5とCX-60を価格、ボディサイズ、内外装の違いで比較し、さらに実際に乗り換えてみて感じたことをご紹介しました。
どちらもマツダを代表するSUVであり、基本的には購入して後悔することはないと思います。ざっくりした言い方をするなら、熟成された走りを求めるならCX-5、最新技術を求めるならCX-60でしょうか。
このブログでは、定期的にCX-60に関する記事や洗車、コーティングの情報も発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。