最近はガラスコーティングという言葉をよく聞くようになりましたよね。
テレビCMやガソリンスタンド、ディーラーではそれぞれ独自のガラスコーティングを紹介しており、気になっている人も多いはず。
そんなガラスコーティングですが、DIYでも施工できるため、ネットでも多くのガラスコーティング剤が売られています。
しかし残念ながら、ガラスコーティングかと思い購入すると実はガラス系コーティングだったということがあります。
ガラス系コーティングはガラスコーティングと違い硬化する特性が劣るので、ガラスコーティングよりも耐久性などの性能が低いです。
このような事態を防ぐために、この記事では本物のガラスコーティングを見分ける方法について解説していきます。
本物のガラスコーティングか見分ける方法
早速ですが、本物(硬化型)のガラスコーティングか見分ける方法についてです。
硬化型のガラスコーティングは、空気に触れた直後から徐々に硬化が始まります。したがって、保存されている容器はコーティング剤を密閉できるものでないといけません。
よくポリマーコーティングやガラス系コーティング剤が入っているスプレーボトルで保存してしまうと、空気が入ってしまいコーティング剤が硬化してしまいます。
なので、硬化型のガラスコーティングは小さな瓶に入れられて販売されていることが多いです。
つまり硬化型のガラスコーティングか見分ける方法は、保存されている容器が瓶などの密閉できる容器か、それ以外かで判断できます。
もちろん例外もありますが、大抵はこの方法で見分けることができます。
保存されている容器に注目!
硬化する原理とは?
そもそもガラスコーティングとはどのように硬化するのでしょうか?
容器に入っている状態の主な主成分はガラス成分とアルコールです。この状態ではまだ硬化せず、ガラス成分のほかにも成分が含まれます。
そしてこの液剤が空気に触れると、化学反応によりアルコールなどの成分が揮発しガラス被膜となります。
つまりガラスコーティングは、空気に触れた直後から徐々に硬化が始まります。コーティング剤にもよりますが、表面の硬化だけでも約半日はかかります。
そして完全硬化までは3週間程度かかります。完全硬化とは、表面のコーティングだけでなく、中まで硬化している状態です。
この完全硬化後は修正ができません。コーティングを剥がすには研磨などの大掛かりな作業が必要になるほど、コーティングは強固で耐久性が高いです。
ガラスコーティングは時間をかけて強固な被膜を形成する
似たような名前に注意
ネットでガラスコーティングと検索すると、ガラス系コーティングがヒットすることも多いです。
しかし一般的には、ガラスコーティングとガラス系コーティングは別物なので注意してください。
ガラス系コーティングはガラス繊維以外のフッ素やシリコンなどの有機成分も多く含まれるためガラス系と呼ばれています。
一方ガラスコーティングは無機質のガラス被膜を形成するので、ガラスの強力な被膜でボディを守ります。
そのためガラス系コーティングはガラスコーティングに比べ安価ですが、被膜が弱く持続性も劣ります。
もちろんガラス系コーティングにもメリットはたくさんありますが、名前が似ているので間違えやすいのも事実です。
ガラス系コーティングは価格も比較的安く、カー用品店でも多く扱っているのでついつい間違えがち。しかしこのガラス系コーティングは、硬化型のガラスコーティングと比べて性能が異なるので注意しましょう。
ガラス系コーティングとガラスコーティングは別物!
まとめ
この記事では、本物(硬化型)ガラスコーティングの見分け方、硬化する原理、ガラス系コーティングとガラスコーティングの違いについてご紹介しました。
ガラス系コーティングは価格も安く、カー用品店でも多く扱っていることからついつい購入してしまいますよね。
しかし、硬化型のガラスコーティングとは性能が異なるという点は認識しておいて損はないと思います。
必ずしも硬化型のガラスコーティングがいいとも言えませんが、基本的な性能がガラスコーティングのほうが上です。
DIYでコーティングを施工される方は、ガラス系コーティング剤なのか、ガラスコーティング剤なのか、その違いをしっかりと認識することで、より愛車に輝きを与えることができると思います。