コーティング剤は基本的に撥水性能を手に入れることができますが、モノによっては親水や疎水性能になることもあります。
そもそも親水や疎水、撥水の違いは何なのでしょうか?
この記事では、親水・撥水・疎水の違いから、コーティングにおすすめなものもご紹介します。
親水とは?
親水とは、ボディに水をかけてもベターっとして水を弾かない状態をいいます。
画像だとわかりやすいです。左側はブリスというコーティングが施工してあり撥水状態です。一方右側が未施工で親水状態となっています。
撥水とは?
撥水は一番なじみがあるかと思います。
水を弾く状態なので水玉が簡単にコロコロと流れていきます。水玉がコロコロと流れるので見ていても気持ちがいいですし、洗車時拭き上げが簡単になります。
コーティングといったら撥水というイメージが強いですが、水玉がレンズの働きをして熱を吸収し、ウォータースポットになりやすいという点もあります。
撥水=最強というわけではないので注意しましょう。
疎水とは?
疎水は撥水と親水の中間くらいに位置しています。水玉がコロコロと流れるほど撥水はしませんが、親水のようにいつまでも水が残ることはありません。自然と流れていきます。
水玉がレンズの働きをしてウォータースポットの原因になる可能性は低いですし、拭き上げも親水ほど大変ではないのでバランスがとれた状態とも言えます。
それぞれのメリット・デメリット
親水のメリット・デメリット
親水のメリットは、水玉が発生しないのでウォータースポットが発生しにくい点です。洗車の頻度が低い人は撥水性能のコーティングではなく親水状態になるコーティング剤を使いことによって、ウォータースポットの発生を低減することができます。
一方デメリットはコーティングの効果を実感しにくいという点があります。水玉がコロコロと流れることはないので、撥水独自の気持ちよさを感じることができません。
撥水のメリット・デメリット
撥水のメリットは水玉がコロコロと流れることで拭き上げが簡単になる点です。何よりも水玉が簡単に流れる撥水は見ていて気持ちがいいです。コーティング剤の一般的な性能は撥水です。
一方デメリットもあります。水玉がレンズの働きをして、太陽の熱を吸収しウォータースポットの原因となることがあります。イオンデポジットやウォータースポットは一度発生するとなかなか落とすことができません。専用のクリーナーや研磨が必要となります。
水垢やイオンデポジットの落とし方はこちら
疎水のメリット・デメリット
疎水のメリットは、ボディに残った水が水玉にならないのでウォータースポットが発生しにくいです。また、親水状態よりも水はけがよいので拭き上げも親水状態よりも簡単です。
一方デメリットですが、撥水や親水に比べると大きなデメリットはありません。強いてあげるならば、小雨のような状態だと疎水性でも多少は水玉になってしまい、ウォータースポットが発生する可能性があるということです。
コーティングにおすすめなのは?
定期的な洗車や拭き上げが可能なら撥水性でも問題ありません。水玉がコロコロと流れるのは見ていて気持ちがいいですよね。
しかしこの記事でも紹介しているように、定期的な洗車や拭き上げがしっかりできない場合は親水性や疎水性のコーティング剤をおすすめします。
撥水性のコーティングは疎水性や親水性のコーティング剤と比べてウォータースポットが発生しやすいです。こまめに洗車できればそれほど問題ありませんが、しばらく放置してしまうとイオンデポジットやウォータースポットはなかなか落とせません。
洗車の頻度が低い場合は疎水性や親水性のコーティング剤を使いましょう。
疎水性のコーティング剤は様々ですが、ブリスというコーティング剤は疎水系のコーティング剤をメインで扱っており種類が豊富です。
好みによっても分かれると思いますが、基本的には以下のように使い分けましょう。
・定期的な洗車や拭き上げができる➡撥水性
・定期的な洗車はあまりできない➡親水、疎水性
・ウォータースポットを作りたくない➡親水、疎水性
まとめ
この記事では親水・撥水・疎水の違いからコーティングでは何がおすすめなのかをご紹介しました。
親水・撥水・疎水の違いをしっかりと把握することで自分に合ったコーティング剤を正しく選ぶことができます。
こまめな洗車や拭き上げが可能なら撥水性のコーティング剤を使っても問題ありませんが、ウォータースポットやイオンデポジットを懸念するなら疎水性や親水性のコーティング剤を使いましょう。
またこのブログでは、洗車やコーティングに関する記事も多数書いているのでよかったら見てくださいね。